2000年4月30日午後9時55分ごろ。東京都東久留米市大門町2丁目にあったファミコンショップを訪れた男性客が、店内で男性経営者が倒れているのを発見した。
被害者は当時44歳。頭部から血を流していた。
警視庁は殺人事件として、田無警察署に特別捜査本部を設置。事件から26年以上が経過した2026年現在も、公開捜査を続けている。
事件について警視庁が公開している大きな手掛かりの一つが、一人の人物の似顔絵である。
30~40歳代。身長約170センチ。ぼさぼさの髪。面長。縁の目立たない眼鏡。白っぽいベージュ色のジャンパー。若干前かがみで歩く。そして、紺色または黒色の、いわゆる「ママチャリ」に乗っていたという。
しかし警視庁は、この人物を現在の公開ページで犯人とは断定していない。あくまで事件について知っている可能性がある人物として、情報提供を求めている。
26年前、店内で何が起きたのか。そして似顔絵の人物は誰だったのか。その答えはいまだ見つかっていない。
東久留米市大門町ファミコンショップ内殺人事件とは
現場は東京都東久留米市大門町2丁目にあったファミコンショップだった。店を訪れた男性客が、店内で44歳の男性経営者が頭部から血を流して倒れているのを発見した。現在の警視庁公式資料では、被害者の氏名や店舗名は公表されていない。
警視庁は殺人事件と判断し、田無警察署に特別捜査本部を設置した。
現在の警視庁公式資料では、被害者の氏名や店舗名は掲載されていない。また、
- 具体的な死因
- 使用された凶器
- 金品が奪われたのか
- 犯人と被害者に面識があったのか
- 犯行動機
こうした詳細についても、現行の公開ページでは明らかにされていない。本稿では、現在警察が確認・公開している範囲を中心に整理する。
事件が起きたとみられるのは午後9時30分ごろ
警視庁は、事件が発生したとみられる時刻を午後9時30分ごろとして情報提供を求めている。そして男性客が被害者を発見したのが午後9時55分ごろ。
単純に時刻を比較すると、その間は約25分しかない。ただし午後9時30分は警察が「事件の発生したと思われる」時刻として示しているものであり、犯行開始時刻が正確に9時30分だったと確定しているわけではない。
それでも、事件発生とみられる時間帯から発覚までが比較的短かったことは分かる。その短い時間の中で、誰が店へ入ったのか、どのようなやり取りがあったのか、どちらへ去ったのか。その核心部分はいまも公表されていない。
警視庁が公開する「事件について知っていると思われる人物」
この事件では、警視庁が一人の人物について似顔絵と詳しい特徴を公開している。
- 年齢は30歳代から40歳代
- 身長は約170センチ
- 髪はぼさぼさ
- 顔は面長
- 縁の目立たない眼鏡を掛けていた
- 服装は白っぽいベージュ色のジャンパー
- 歩き方は若干前かがみ
さらに、紺色か黒色の自転車、いわゆるママチャリに乗っていたという。
これだけ見るとかなり具体的な人物像である。しかし重要なのは、警視庁が現在のページでこの人物を犯人とは表現していないことだ。事件について何らかの情報を持つ可能性がある人物として掲載されている。
そのため、似顔絵の人物が被害者を殺害した、自転車で逃走した、と事実として断定することはできない。
なぜ自転車まで分かっているのか
人物の特徴だけでなく、自転車の色や種類まで警察が公開している。紺または黒。一般的なシティサイクル、いわゆるママチャリ。
しかし現在の公式資料には、
- 誰がこの人物を目撃したのか
- どこで目撃されたのか
- 店へ入るところだったのか
- 店を出るところだったのか
その具体的な目撃状況までは掲載されていない。つまり公開されている情報は詳細でありながら、その背景はほとんど分からない。この人物を特定すること自体が、事件の経緯を明らかにする重要な手掛かりになる可能性がある。
警察が求めている3種類の情報
警視庁は、2000年4月30日午後9時30分ごろの現場周辺について、現在も具体的に情報を求めている。主な内容は、
- 公開された似顔絵に似た人物を見た、または知っている
- 事件現場から急いで去る人物、車、自転車を見た
- 現場付近で衣服や手に血が付いた人物を見た
というもの。ここでも警察は、特定の逃走方法を一つに決めてはいない。人、車、自転車。複数の可能性について情報を募集している。「似顔絵の人物=自転車で逃走した犯人」と単純化できない理由でもある。
不可解な5つのポイント
1. 午後9時30分ごろ、店内で何があったのか
被害者が発見されたのは午後9時55分ごろ。警察が事件発生時刻とみているのは午後9時30分ごろ。
しかしその約25分間について、現在一般向けに公開されている詳しい時系列はない。客がいたのか、被害者が一人だったのか、誰かと会う予定があったのか。そうした部分は分からない。
2. 似顔絵の人物は誰なのか
年齢、身長、髪型、顔形、眼鏡、服装、歩き方、自転車。複数の特徴が公開されている。それでも26年以上、一般向けに人物特定が発表されていない。
事件最大の手掛かりの一つでありながら、その人物が誰なのかは現在も不明である。
3. なぜ犯行動機が見えないのか
現在の警視庁公式ページは、この事件を殺人事件としている。一方で強盗殺人とは表記していない。
金品目的だったのか、被害者とのトラブルだったのか、何らかの怨恨があったのか。現在の公開資料だけでは断定できない。
4. 犯人はどうやって現場を離れたのか
警察は、急ぎ足で去った人物、車、自転車について目撃情報を求めている。つまり一般公開情報からは、逃走方法そのものも確定していない。東久留米市内をどの方向へ移動したのかも分からない。
5. 26年以上経っても、なぜ解決していないのか
事件は2000年に発生した。2004年の東京都議会でも、東久留米市などで起きた未解決の凶悪事件の一つとして本事件が取り上げられていた。
そして2026年現在も、警視庁の公開捜査一覧と田無警察署の「公開捜査中の事件」に掲載されている。長期間捜査が続いても、解決には至っていない。
2000年当時と現在では街も大きく変わった
事件から26年以上。東久留米市大門町周辺の街並みや店舗、住民構成なども当時から変化している可能性がある。目撃者も年齢を重ねている。
しかし、事件当時は重要と思わなかった記憶が、現在になって意味を持つ場合もある。
- 午後9時30分ごろに大門町2丁目付近を通った
- 似た人物を見掛けた
- 自転車で急いで走る人物を見た
- 知人が突然服を処分した
- 事件について妙に詳しい話をしていた
そうした断片が、警察が保有している捜査資料と結びつく可能性は残されている。
2026年現在も公開捜査中
警視庁の田無警察署は現在、平成12年 東久留米市大門町ファミコンショップ内殺人事件を「公開捜査中の事件」として掲載している。
また、警視庁全体の殺人事件の公開捜査一覧にも本事件は現在掲載されている。事件発生から25年となった2025年4月30日にも、警視庁は「ささいなことでも情報を寄せてほしい」と改めて呼びかけている。
つまり、古いウェブページだけが残されているわけではない。現在も情報提供が必要な未解決事件として扱われている。
情報提供先
情報提供先は、以下の通りである。
- 警視庁 田無警察署「東久留米市大門町ファミコンショップ内殺人事件」特別捜査本部:042-467-0110
田無警察署は、どんな些細な情報でも構わないとして、現在も情報提供を求めている。
26年間残る一枚の似顔絵
2000年4月30日の夜。ファミコンショップを訪れた客が、44歳の男性経営者を発見した。
午後9時30分ごろ、そこで何が起きたのか。警察は一人の人物について似顔絵を作った。
30~40歳代。約170センチ。ぼさぼさの髪。面長。目立たない眼鏡。白っぽいベージュのジャンパー。少し前かがみの歩き方。紺か黒のママチャリ。
しかし、警察はその人物を犯人だとは公表していない。事件について何かを知っている可能性がある人物である。
26年以上経った現在も、その似顔絵は警視庁のサイトに掲載されたままだ。
被害者を殺害した人物は誰だったのか。似顔絵の人物は事件とどのような関係があったのか。そして、午後9時30分から55分までの間に店内で何が起きたのか。
その答えはいまも見つかっていない。
参考資料
- 警視庁「東久留米市大門町ファミコンショップ内殺人事件」 警視庁・事件個別ページ
- 警視庁 田無警察署「情報を求めます」 田無警察署・公開捜査中の事件
- 警視庁「公開捜査一覧(事件・罪種別)」 警視庁・公開捜査一覧


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