2010年3月10日午前8時55分ごろ。高知市高須本町を流れる舟入川で、生後間もない男児の遺体が発見された。
発見場所は、高知県立美術館の南側。美術館通り橋と、その東側にある高須橋のほぼ中央付近だった。
高知県警によると、男児は生後約3日、身長約50センチ、体重約2,500グラム。
県警は現在、この事案を「高知市高須本町舟入川における嬰児殺人、死体遺棄事件」として捜査している。
発見から16年以上。一般向けに公開されている情報は、現在も極めて限られている。
男児はどこで生まれたのか。なぜ舟入川で発見されたのか。そして、誰が男児の死と遺棄に関わったのか。2026年現在も事件は解決していない。
高知市舟入川嬰児殺人・死体遺棄事件とは
事件が警察に認知されたのは、2010年3月10日午前8時55分ごろ。場所は高知市高須本町を流れる舟入川だった。
高知県警が公開している現場略図では、高知県立美術館の南側、美術館通り橋と高須橋の間にあたる川の中が発見場所として示されている。
そこで発見されたのは、生まれてからわずか数日とみられる男児だった。県警が公表している特徴は、
- 生後約3日程度
- 身長約50センチ
- 体重約2,500グラム
というものだ。高知県警は現在もこの事件について、発見された男児のことや、不審者の目撃などについて心当たりのある人からの情報を求めている。
発見場所は高知県立美術館の南側
舟入川は高知市東部を流れる河川で、事件現場は高知県立美術館のすぐ南側だった。
県警が公開している情報では、現場は美術館通り橋と、その東に位置する高須橋のほぼ中間地点とされている。
これは人里離れた山中などではない。市街地の中を流れる川であり、周辺には道路や住宅、公共施設などが存在する地域だ。
それでも、誰が男児をそこまで運んだのか、どのような経路で現場へ来たのかといった具体的な行動について、現在公開されている県警資料には記載されていない。
生後わずか約3日
この事件で最も重い事実の一つが、男児の年齢である。警察が公表している推定では、生後約3日程度。生まれてから、まだほとんど時間が経っていない新生児だった。
一般に公開されている県警資料には、男児の氏名や出生場所、家族関係などは記載されていない。したがって、
- どこで生まれたのか
- 医療機関で出産されたのか
- 誰が育てる立場にあったのか
そうした点を外部から断定することはできない。確認できるのは、生後間もない男児が舟入川で発見され、警察が殺人・死体遺棄事件として捜査しているという事実である。
高知県警は「殺人、死体遺棄事件」として捜査
この事案について、高知県警は単なる遺体発見事案ではなく、「嬰児殺人、死体遺棄事件」という名称で現在も公開している。
「嬰児」とは、生まれて間もない乳児を指す言葉である。警察が殺人事件として扱っている以上、男児の死亡について事件性があると判断されていることになる。
ただし、現在公開されている県警ページには、具体的な死因や死亡に至った方法は記載されていない。そのため、本稿でも犯行方法について推測することはしない。
誰が男児を知っていたのか
県警が現在も情報提供を求めている内容の一つが、「発見された男児のこと」についての情報だ。
これは事件を考えるうえで非常に重要な点である。生後約3日の新生児であれば、出生前後に何らかの形でその存在を知っていた人物がいた可能性が考えられる。
しかし、
- 誰が知っていたのか
- 誰が男児と接触していたのか
- 誰が舟入川へ関係したのか
その具体的な関係性について警察は公表していない。特定の人物や立場の人間を、根拠なく事件関係者と決めつけるべきではない。
不審者の目撃情報も募集
高知県警は男児に関する情報だけでなく、現場付近での不審者の目撃情報についても提供を求めている。
事件が発覚したのは2010年3月10日の朝。その前後に、
- 舟入川付近で普段見かけない人物を見た
- 不自然な行動をする人物がいた
- 周辺で気になる出来事があった
そうした記憶が事件解決につながる可能性がある。ただし事件発生からすでに16年以上。当時の記憶を保持している人は年々少なくなっていく。長期未解決事件における「風化」という問題が、この事件でも大きな壁になっていると考えられる。
未解明の5つのポイント
1. 男児はどこで生まれたのか
県警の公開資料では、男児は生後約3日とされている。しかし出生場所は公表されていない。高知県内だったのか、県外だったのか、医療機関との接点があったのか。一般向け資料からは分からない。
2. なぜ舟入川だったのか
男児が発見されたのは、高知県立美術館南側を流れる舟入川だった。なぜこの場所だったのか。現場を選んだ人物が周辺の地理を知っていたのか、偶然だったのか。現在公表されている情報から判断することはできない。
3. 誰が男児を現場まで運んだのか
生後約3日の新生児が、自力で舟入川まで移動することはできない。誰かが男児の移動に関わったことになる。しかし、その人物が誰なのかについて、県警は現在も情報提供を求めている。
4. 死亡に至った経緯は何だったのか
高知県警はこの事案を「殺人」事件として扱っている。一方、現在の公式ページには具体的な死因や殺害方法は掲載されていない。したがって、外部からその方法や経緯を推測することはできない。
5. なぜ16年以上解決していないのか
この事件は現在も、高知県警捜査第一課の「未解決事件」一覧に掲載されている。しかし一般公開されている情報は少ない。
犯人像、車両、具体的な目撃者、遺留品。こうした情報は、現在の事件紹介ページには掲載されていない。警察が把握していないのか、捜査上の理由で公開していないのかも外部からは判断できない。
2026年現在も「重要未解決事件」
高知県警はこの事件を「重要未解決事件」として現在も公式サイトに掲載している。
2025年1月24日にページが更新され、その後も2026年現在の捜査第一課の未解決事件一覧に掲載が続いている。
つまり、過去の事件記録として残っているだけではない。現在も情報提供を求める、未解決の捜査対象である。
情報提供先
事件に関する情報提供先は、以下の通りである。
- 高知東警察署 刑事課 強行犯係:088-866-0110
高知県警の事件ページから、情報提供フォームを利用することもできる。
名前も知られないまま16年
2010年3月。生後約3日の男児が舟入川で発見された。
現在、警察が一般に公開しているのは、生後約3日、約50センチ、約2,500グラム。そして、発見された場所。わずかな情報だけだ。
その男児がどのような経緯で生まれたのか。どこで生まれたのか。誰がその存在を知っていたのか。そして、なぜ命を失い、舟入川で発見されることになったのか。その答えは16年以上経った現在も公表されていない。
事件の被害者は、数字や記録ではない。生まれて間もない一人の人間だった。
高知県警は現在も、この男児について何かを知っている人物からの情報を待ち続けている。事件はまだ解決していない。
参考資料
高知県警察「高知市高須本町舟入川における嬰児殺人、死体遺棄事件」
高知県警察・事件情報
高知県警察「重要未解決事件にご協力を」
高知県警察・重要未解決事件
高知県警察「捜査第一課・未解決事件」
高知県警察・捜査第一課


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