2007年12月31日。
年の瀬を迎えた静岡市駿河区池田の住宅で、一人暮らしをしていた73歳の女性が殺害されているのが発見された。
亡くなっていたのは、白鳥照江さん。
報道によれば、白鳥さんは自宅で手足を縛られた状態で発見された。
事件から18年以上が経過した2026年現在も、犯人は特定されていない。
静岡県警はこの事件を「静岡市駿河区池田における独居女性殺人事件」として現在も公式サイトに掲載。
白鳥さんの普段の生活を知る人、2007年12月30日夕方以降に白鳥さんと会った人、当時付近で不審な人物や車を見た人などから情報を求め続けている。
事件概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事件発覚 | 2007年12月31日 |
| 発生場所 | 静岡県静岡市駿河区池田(大谷街道沿いの住宅) |
| 被害者 | 報道では白鳥照江さん |
| 年齢 | 当時73歳 |
| 居住状況 | 一人暮らし |
| 発見場所 | 自宅 |
| 状況 | 報道では手足を縛られた状態で発見 |
| 罪名 | 殺人(県警一覧の表記) |
| 現在 | 未解決 |
| 捜査 | 静岡南警察署 |
静岡県警は現在も本事件を、県内で捜査本部が設置された未解決重要事件の一つとして扱っている。
なお、県警の事件専用ページおよび未解決重要事件一覧では、被害者の氏名は公表されていない。「白鳥照江さん」という氏名は、テレビ静岡や中日新聞、静岡朝日テレビなどの報道によるものである。本記事でも、氏名は報道に基づく情報として扱う。
2007年の大みそか、自宅で発見された白鳥照江さん
事件が発覚したのは2007年12月31日。
静岡市駿河区池田にある住宅だった。
この家で一人暮らしをしていた白鳥さんは、当時73歳。
白鳥さんが自宅で殺害されているのが発見され、警察は殺人事件として捜査を開始した。
近年の報道でも、白鳥さんは手足を縛られた状態で発見されたとされている。
事件は病死や事故として処理されたものではない。
静岡県警は現在も、
「独居女性殺人事件」
として情報提供を求めている。
「大晦日の晩」か「12月30日」か ― 県警資料内で異なる日付表記
この事件を扱ううえで注意が必要なのが、犯行日の表記である。
静岡県警の事件専用ページ(静岡南警察署)は、事件を
「平成19年の大晦日の晩」
の出来事として説明しており、12月30日という日付は使われていない。
一方、静岡県警本部が公開している未解決重要事件一覧では、本事件の「発生・覚知日」は
「平成19年12月30日」
として整理されている。
つまり、同じ県警の資料でありながら、片方は大みそか(12月31日)の晩、もう片方は12月30日を起点として記載している。発覚が31日であることは共通しているが、犯行が30日夜だったのか、31日の晩だったのかを、公開資料だけで確定することはできない。
未詳録では、この点を「県警資料内に表記の差がある」事実として記録するにとどめ、犯行日をどちらか一方に断定しない。
ただし、事件専用ページで県警が求めている情報の中に
「被害者と平成19年12月30日夕方以降に会った人」
という項目があることから、少なくとも12月30日夕方以降の白鳥さんの行動が捜査上の焦点になっていることは確認できる。
警察が求めている情報
静岡県警が事件専用ページで挙げている情報提供の項目は、次のとおりである。
- 被害者の普段の生活について
- 被害者と平成19年12月30日夕方以降に会った人
- 近所で起きていた不審な事案
- 不審な人や車など
犯人像そのものに関する情報だけでなく、被害者の日常や周辺の些細な異変まで含めて、幅広く求めている点が特徴といえる。
ただし、警察がこうした情報を求めていることから、特定の知人が疑われていると解釈することはできない。
手足を縛られていた白鳥さん ― 報道による情報
この事件の大きな特徴の一つが、白鳥さんの発見時の状態だ。
2025年12月に静岡朝日テレビが報じた際の見出しでも、「大みそかに高齢女性が手足を縛られ殺されているのが見つかった事件」と表現されている。
2022年のテレビ静岡の報道でも、白鳥さんがベッドの上で両手・両足を縛られた状態で発見されたことが伝えられている。
一方、静岡県警の事件専用ページにも、未解決重要事件一覧にも、手足の拘束や死因に関する記述は一切ない。一覧に記載されている事件概要は「女性(73)が自宅内において殺害された」という一文のみである。
したがって、拘束された状態で発見されたという点は、報道に基づく情報として扱う必要がある。
- 何を使って手足を縛ったのか
- 犯人がいつ白鳥さんを拘束したのか
- 拘束した目的は何だったのか
といった点は、公開資料だけから判断することはできない。
現場は大谷街道沿いの住宅
静岡県警は事件現場について、
大谷街道沿いの住宅
と現在も明記している。
池田地区は静岡市駿河区に位置する住宅地域。
特別に人里離れた山間部などではなく、日常生活が営まれる市街地の住宅で起きた事件だった。
それでも、犯人につながる決定的な目撃情報は現在まで公表されていない。
県警が現在も「不審な人や車」の情報を求めていることからも、事件当時の現場周辺の状況が重要な捜査対象となっていることが分かる。
なぜ白鳥さんが狙われたのか
犯人の目的は現在も明らかになっていない。
一人暮らしの高齢女性の自宅で発生した事件であるため、金銭目的だったのではないか、顔見知りだったのではないかなど、さまざまな可能性を想像することはできる。
しかし、静岡県警は本事件を強盗殺人事件とは分類していない。
2026年現在の未解決重要事件一覧で示されている罪名は「殺人」である。同じ一覧には「強盗殺人」として整理されている事件も別に存在しており、県警が罪名を使い分けていることが確認できる。
したがって、公開情報だけをもとに、
金銭目的の犯行だった
と断定することはできない。
同様に、白鳥さんと犯人に面識があったのかどうかも公表されていない。
犯人はどのように住宅へ入ったのか
自宅内で起きた殺人事件では、犯人がどのように住宅へ入ったのかも重要なポイントになる。
しかし、現在の静岡県警公式ページでは、
- 玄関から入ったのか
- 窓などから侵入したのか
- 白鳥さん自身が犯人を家に入れたのか
- 施錠の状況はどうだったのか
といった詳細は明記されていない。
そのため、
「知人だから家に入ることができた」
などと推測することもできない。
現時点で確実なのは、白鳥さんが一人暮らしをしていた自宅で何者かに殺害された、という点までだ。
長期間続けられてきた捜査
事件後、静岡南警察署は長期間にわたり捜査を続けてきた。
2022年の報道では、捜査本部はそれまでに延べ3万人以上の捜査員を投入していたとされる。
それでも犯人逮捕には至らなかった。
当時の報道では、事件に関する情報提供そのものも年月とともに減少していたことが伝えられている。
未解決事件では、時間の経過とともに、
- 当時を知る人の記憶が薄れる
- 関係者が転居する
- 人間関係が変化する
- 事件を知らない世代が増える
といった問題も生じる。
警察が節目ごとに情報提供を呼びかけている背景には、事件の風化を防ぐ目的もある。
2025年、発生から18年の節目に再び呼びかけ
2025年12月24日。
静岡南警察署の警察官はJR東静岡駅前で、通勤・通学中の人たちにチラシを配った。
事件発生から18年を迎える時期だった。
この時点でも、犯人につながる有力な手掛かりは得られていないと報じられている。
警察は事件について、些細なことでも情報を寄せてほしいと改めて呼びかけた。
警察署協議会の記録にも残る広報活動
静岡県警が公開している静岡南警察署協議会の議事録にも、この事件の広報活動が記録されている。
令和7年(2025年)1月22日に開催された令和7年第1回静岡南警察署協議会の議事録には、前回会議以降の活動として、
「駿河区池田地先における未解決殺人事件の情報提供を呼び掛ける広報活動」
が記載されている。
なお、本記事作成時点で公開されている同協議会の議事録は令和6年第2回から令和8年第3回までで、令和8年(2026年)第1回の議事録は掲載されていない。したがって、2026年時点の協議会記録から同様の広報活動を確認することは、現時点ではできない。
一方で、2025年12月の静岡朝日テレビの報道や、後述する県警一覧の更新状況から、事件が現在も情報提供の対象であり続けていることは確認できる。
2026年現在も県警が情報提供を求めている
静岡県警の「未解決重要事件に関する情報を求めています」のページは2026年8月25日に更新されており、県内で捜査本部が設置されながら未解決となっている事件として14件が掲載されている。
本事件はその9番目として、
- 発生・覚知日「平成19年12月30日」
- 発生場所「静岡市駿河区池田」
- 罪名「殺人」
- 事件概要「女性(73)が自宅内において殺害された」
と記載されている。
報道によれば、この14件の内訳は殺人11件、強盗殺人2件、放火殺人1件とされる。
また、静岡南警察署の事件専用ページも2026年9月現在残されている(同ページの更新日は2023年1月26日)。
過去の未解決事件として資料が保管されているだけではなく、現在も警察が情報提供を受け付けている事件である。
現在確認できること
県警の公開資料で確認できること
- 事件名は「静岡市駿河区池田における独居女性殺人事件」
- 被害者は73歳の女性で、一人暮らしだった
- 自宅内で殺害された
- 現場は大谷街道沿いの住宅
- 罪名は「殺人」
- 発生・覚知日は一覧では「平成19年12月30日」、事件専用ページでは「平成19年の大晦日の晩」
- 警察は被害者の普段の生活、12月30日夕方以降に会った人、不審な人や車などの情報を求めている
- 情報提供先は静岡南警察署(054-288-0110)
- 2026年8月25日更新の一覧に、県内14件の未解決重要事件の一つとして掲載されている
報道による情報(県警公開資料では確認できないもの)
- 被害者の氏名は白鳥照江さん
- 手足を縛られた状態で発見された
- ベッドの上で発見された
- 延べ3万人以上の捜査員が投入された
- 2025年12月24日、JR東静岡駅前で警察官がチラシを配布した
現在の公開情報では分からないこと
- 犯人の氏名
- 犯人数
- 犯人の性別や年齢
- 犯行動機
- 白鳥さんと犯人に面識があったのか
- 犯人がどのように住宅へ入ったのか
- 手足を拘束した具体的な方法
- 死因の詳細
- 白鳥さんが狙われた理由
- 犯人が事件後どこへ向かったのか
事件発生から18年以上が経過しても、犯人像そのものはほとんど見えていない。
大みそかに残された未解決事件
2007年の年末。
一人暮らしをしていた73歳の白鳥照江さんは、自宅で何者かに殺害された。
翌日は新しい年を迎えるはずの日だった。
しかし、誰が白鳥さんの家を訪れたのか。
なぜ手足を縛ったのか。
なぜ命を奪ったのか。
その理由は、現在も分かっていない。
事件から18年以上。
静岡県警は現在も白鳥さんの普段の生活、事件前に会った人物、当時の不審者や不審車両などについて情報を求め続けている。
情報提供先
事件に関する情報は静岡南警察署が受け付けている。
静岡南警察署
電話:054-288-0110
警察は、直接事件に関係するか分からない内容でも構わないとして、幅広く情報提供を呼びかけている。
参考資料
- 静岡県警察・静岡南警察署「犯人逮捕にご協力を!」(静岡市駿河区池田における独居女性殺人事件): https://www.pref.shizuoka.jp/police/keisatusho/sizunan/kurashi/taiho.html 事件名、「平成19年の大晦日の晩」という発生時期の表記、「大谷街道沿いの住宅」、求めている情報の4項目、情報提供先(054-288-0110)を確認。ページ更新日は2023年1月26日。被害者の氏名、手足の拘束、死因に関する記述はいずれも掲載されていない。
- 静岡県警察「未解決重要事件に関する情報を求めています」: https://www.pref.shizuoka.jp/police/kurashi/hanzai/gokyoryoku/barabara.html 2026年8月25日更新。県内14件の未解決重要事件の9番目として、発生・覚知日「平成19年12月30日」、発生場所「静岡市駿河区池田」、罪名「殺人」、事件概要「女性(73)が自宅内において殺害された」と記載されていることを確認。
- 静岡県警察「静岡南警察署協議会議事録」: https://www.pref.shizuoka.jp/police/about/koan/kyogikai/shizuokaminami.html 令和7年第1回(2025年1月22日開催)の議事録に「駿河区池田地先における未解決殺人事件の情報提供を呼び掛ける広報活動」の記載を確認。令和8年第1回の議事録は本記事作成時点で未掲載。
- 静岡朝日テレビ「大みそかに高齢女性が手足を縛られ殺されているのが見つかった事件 発生から18年 警察が市民に情報提供を呼びかける 静岡市駿河区」(2025年12月) 手足を縛られた状態で発見されたこと、18年後の情報提供活動について。表題および動画で確認。
- 静岡朝日テレビ「未解決の捜査本部事件は14件 殺人事件11件、強盗殺人2件、放火殺人1件 静岡県警」 未解決重要事件14件の罪名別内訳について。
- テレビ静岡「15年前の未解決殺人事件 警察が情報提供呼び掛け 静岡市駿河区」(2022年12月): https://www.tv-sdt.co.jp/news/news112ks5kwtw51r5ig7sw 被害者名、ベッド上で手足を縛られた状態での発見、延べ3万人以上の捜査員投入について。※本記事作成時点で当該ドメインへのアクセスができず、記事本文の再確認はできていない。
- 中日新聞「15年前の事件、情報を呼びかけ 静岡南署署員ら」: https://www.chunichi.co.jp/article/609463 被害者名を含む15年後の情報提供活動について(アクセス制限により本文の再確認はできていない)。
※本記事は静岡県警察の公開資料を最優先とし、氏名・手足の拘束・捜査員の投入規模などは報道による情報として明確に区別している。また、犯行日については県警資料内で「平成19年12月30日」と「平成19年の大晦日の晩」という異なる表記が併存しているため、いずれか一方に断定していない。なお、本事件の死因について「胸などを圧迫されて死亡した」とする記述が一部に見られるが、静岡県警の事件専用ページにも未解決重要事件一覧にも該当する記載はなく、本記事作成時点で出典を確認できなかったため採用していない。


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