映像に残された人物たち|防犯カメラが捉えた8つの未解決事件

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事件によっては、犯人や事件に関わったとみられる人物の姿が、防犯カメラに残されていることがあります。顔や服装、歩き方、体格が映像で分かるのなら、すぐに人物を特定できるようにも思えます。

しかし実際には、映像が鮮明でなかったり、帽子やマスクで顔が隠れていたり、事件から長い年月がたっていたりして、姿が残っていても名前にたどり着けない事件があります。このページでは、未詳録の記事の中から、防犯カメラの映像が重要な手がかりになっている8つの事件をまとめました。

なお、映像に残された人物がすべて犯人と確定しているわけではありません。警察がその人物をどう位置づけているかは事件ごとに異なるため、一覧表で整理しています。

一覧

発生事件映像に残された人物警察の位置づけ
1984年グリコ・森永事件青酸入り菓子が置かれた店の「ビデオの男」一連の事件は2000年までに時効
1996年横山ゆかりちゃん誘拐事件ゆかりちゃんに話しかけたサングラスの男重要参考人
2000年牛久市中央少年強盗致死事件4人の若い男性重要参考人(以前は容疑者)
2004年日本橋室町一丁目チケットショップ内女性店員殺人事件店内の防犯カメラに映った男「殺人犯人」と明記
2009年新潟市タクシー運転手強盗殺人事件新潟駅南口でタクシーに乗った男事件に関与した可能性が高い人物
2015年湯河原町女性殺人放火事件湯河原駅へ向かった黒っぽい服装の人物事件について何らかの情報を持っていると考えられる人物
2018年名古屋市中川区会社社長殺害事件深夜に会社の敷地を歩く男「殺人犯」と明記
2024年高知市南河ノ瀬町コンビニ強盗事件目出し帽をかぶった人物犯人

1984年|グリコ・森永事件

一連の事件では、「キツネ目の男」とは別に、防犯カメラに映った「ビデオの男」と呼ばれる人物がいます。1984年10月15日、兵庫県西宮市のコンビニに青酸入りの菓子が置かれた際、店の防犯カメラに不審な男が映っていました。この男がキツネ目の男と同じ人物なのか、一連の事件にどこまで関わっていたのかは分かっていません。一連の事件は2000年2月までにすべて公訴時効を迎えており、今後男が誰か分かっても、起訴することはできません。

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1996年|横山ゆかりちゃん誘拐事件

群馬県太田市のパチンコ店から、家族と来ていた4歳の横山ゆかりちゃんがいなくなりました。直前には、店内のベンチに座るゆかりちゃんに親しげに話しかけ、店の外を指さすような様子を見せるサングラスの男が、防犯カメラに映っていました。群馬県警はこの男を重要参考人として公開し、2023年には画像を鮮明にした映像も公開しましたが、30年たった今も男は特定されていません。

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2000年|牛久市中央少年強盗致死事件

茨城県牛久市のスーパーの駐車場で、17歳の藤井大樹さんが暴行を受けて現金を奪われ、9日後に亡くなりました。事件に関わった可能性のある4人の若い男性について、茨城県警は事件当時の似顔絵、防犯カメラの画像と動画、年齢を重ねた姿を想定した加齢似顔絵まで公開しています。4人の中に未成年が含まれる可能性があったことも、公開捜査を難しくしました。茨城県警は当初4人を容疑者としていましたが、現在は重要参考人と呼んでいます。

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2004年|日本橋室町一丁目チケットショップ内女性店員殺人事件

東京・日本橋のチケットショップで、閉店作業をしていた37歳の女性店員が刺されて亡くなりました。警視庁は店内の防犯カメラに映った男について、公式ページで「殺人犯人です」と明記し、画像と動画を公開しています。現場には男が持っていたとされる格子柄の紳士用の傘も残されており、「LIFEY☆MARK」という刻印まで公開されていますが、22年たった今も男は特定されていません。

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2009年|新潟市タクシー運転手強盗殺人事件

雨の夜、JR新潟駅南口でタクシーに乗った一人の男の姿が、駅周辺の防犯カメラに残されていました。男を乗せたタクシー運転手の阿部次男さんは、その後、新潟市東区空港西の路上で首を刺されて亡くなり、売上金が奪われていました。新潟県警はこの最後の乗客とみられる男が事件に関与した可能性が高いとみて、身長約165センチ、やせ型といった特徴を公開し、上限300万円の報奨金を設けて情報を求めています。

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2015年|湯河原町女性殺人放火事件

神奈川県湯河原町の住宅で、一人暮らしの平井美江さんが殺害され、住宅に火が放たれました。事件当日の朝、現場の方向からJR湯河原駅へ向かう、黒っぽい服に白いマスク姿の人物が防犯カメラに残されており、神奈川県警は5本の動画を公開しています。ただし県警はこの人物を犯人とはせず、「事件について何らかの情報を持っていると考えられる」と表現しています。

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2018年|名古屋市中川区会社社長殺害事件

名古屋市中川区のパチンコ機器メーカーの車庫で、社長の内ケ島正規さんが刺されて亡くなっているのが見つかりました。事件前夜の深夜、会社の敷地内を歩く一人の男が防犯カメラに映っており、2019年に公開された映像では、ヘッドフォンを着け、ナップサックのようなものを背負い、火のついたたばこを持った姿が確認できます。愛知県警は公式ページでこの男を「殺人犯」と明記し、今も画像を公開しています。

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2024年|高知市南河ノ瀬町コンビニ強盗事件

高知市のコンビニに午前4時すぎ、刃物のようなものを持った人物が押し入り、現金約10万円を奪って逃げました。高知県警は防犯カメラの画像と動画を公開し、上着の両腕に反射材のようなラインが入っていることを特徴として挙げています。ただし犯人は目出し帽で顔を隠し、ほとんど声も出さなかったと報じられており、映像があっても顔から人物を特定することは難しい状態です。

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映像が残っていても、名前までは分からない

8つの事件を並べると、映像が残っていても人物の特定に至らない理由は、大きく3つに分けられます。

一つ目は、映像の質です。2004年の日本橋や2009年の新潟の映像は、現在の防犯カメラほど鮮明ではありません。二つ目は、顔が隠れていることです。高知の犯人は目出し帽、湯河原の人物は白いマスク、横山ゆかりちゃんの事件の男はサングラスを身に着けていました。三つ目は、年月です。牛久の事件で茨城県警が加齢似顔絵まで公開しているのは、26年の間に4人の顔つきが大きく変わっている可能性があるためです。

さらに、映像はその人物がいた一瞬を記録しているにすぎません。湯河原の事件では、人物が駅の改札を通ったところまでは映像で追えても、その先の足取りは分かっていません。

それでも、映像は捜査の大切な手がかりであり続けています。服装や持ち物、歩き方を見て、「この人を知っている」と気づく人が一人いれば、事件は動く可能性があります。どの警察も、事件から何年たっても映像を公開し続けているのはそのためです。

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