2021年12月12日、日曜日。愛知県一宮市栄一丁目で、一人の女性が亡くなった状態で見つかりました。JR尾張一宮駅と名鉄一宮駅が並ぶ、市の中心の市街地です。推定年齢は20歳から30歳くらい、身長は約160センチ。けれど、女性の名前は分かりませんでした。
この女性について、愛知県警は具体的な情報を多く公開しています。両耳で合わせて8つになるピアス痕、着ていた服のブランド名、そして所持品のバッグの写真。身元不明の記録としては、異例なほど細部まで公表されているケースです。それでも、発見から5年近くがたつ今も、彼女が誰なのかは分かっていません。
未詳録では、愛知県警が公開している資料をもとに、この女性の記録をまとめます。ここに書けるのは、警察が公表した特徴だけです。彼女がどんな人だったのか、なぜ一宮にいたのかは、一切分かっていません。その「分からなさ」を含めて、記録として残します。
記録の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記録名 | 一宮市栄一丁目身元不明女性(愛知県警の身元確認情報では進行番号「R4-1」) |
| 発見 | 2021年(令和3年)12月12日(日) |
| 死亡推定時期 | 2021年12月12日ごろ |
| 発見場所 | 愛知県一宮市栄一丁目地内 |
| 推定年齢 | 20歳から30歳くらい |
| 身長 | 約160cm |
| 血液型 | 不明 |
| 身体的特徴 | ピアス痕が左耳に5個、右耳に3個 |
| 取扱 | 愛知県警 一宮警察署 |
| 現状 | 身元不明のまま。県警の身元不明者検索(女性)一覧に現在も掲載されている |
発見の経緯
愛知県警の資料に残されている記録は、短いものです。発見は2021年12月12日。亡くなった時期も、同じ12月12日ごろと推定されています。資料の上では、亡くなって間もない時期に見つかった、ということになります。
場所は一宮市栄一丁目地内。駅前に商店やオフィスが集まる、市街地の中心の一角です。人通りの多いはずの場所で、若い女性が名前の分からないまま見つかりました。
ただし、女性がどのような状況で見つかったのか、誰が発見したのかといった詳しい経緯は、県警のページには書かれていません。死因や、事件性があるのかどうかについても、公表はありません。未詳録では、公表されていない事情を推測で補うことはしません。分かっているのは、2021年12月12日ごろに亡くなり、その日のうちに市街地の中で見つかった、というところまでです。
公開されている特徴
ピアス痕、左に5つ、右に3つ
いちばん目を引くのは、耳のピアス痕です。左耳に5個、右耳に3個。合わせて8つの痕が残されていました。ピアスの穴の数や位置は人によって異なるため、この記録の中で強い識別点になります。
県警が「身体特徴」として挙げているのは、このピアス痕だけです。ほくろや手術痕といった、その他の特徴の記載はありません。
着ていた服と、ブランド名
発見は12月、冬の盛りでした。女性が着ていたのは、ピンク色のフード付きボアジャケット。その下に、ベージュ色のブラウス(首元にリボンの付いたもの)を着ていました。下は灰色のミニスカート。
下着はピンク色で、サイズはM。足元は銀色のスニーカーでした。
特徴的なのは、服のブランドまで公表されていることです。ジャケットはROJITA製、ブラウスはaxes femme製、スニーカーはNew Balance製でサイズは23センチ。こうした細部は、女性を知る人が「あの人の服だ」と気づくための手がかりになります。
ベージュ色のショルダーバッグ
所持品として公表されているのは、ベージュ色のショルダーバッグが1点だけです。県警の表記では「christianlouboutin様」、いわゆるクリスチャン・ルブタン風のバッグで、県警のページにはこのバッグの写真が2枚掲載されています。身元につながる品として、実物の写真が公開されているのです。
一方で、財布や身分証のように、名前の手がかりになる品は公表されていません。バッグひとつと服だけが、彼女の存在を証すものとして残されています。
なお、身元不明の記録でしばしば公開される顔の似顔絵や復顔像は、この女性については公表されていません。県警のページに載っている画像は、バッグの写真だけです。だからこそ、ピアス痕と着衣という文章の手がかりが、この記録の中心になっています。
身元確認への取り組み
愛知県警は「身元を探しています」というページで、身元の分からないまま亡くなった方々の記録を、男女別の一覧にして公開しています。1件ごとに「進行番号」が付けられ、この女性の番号は「R4-1」です。発見は令和3年(2021年)12月ですが、番号はR4となっています。年が明けてから登録の手続きが進んだものと考えられます。
女性の一覧は、古いものでは平成20年(2008年)の記録までさかのぼります。長く掲載が続く記録が並ぶ中で、その多くは60代以上の女性です。20代から30代という若い女性の記録は、わずかしかありません。この女性は、その数少ない若い記録のひとつです。
若い記録が長く残る例は、ほかにもあります。同じ女性一覧には、2010年1月に東海市名和町で見つかった、10代後半から20歳くらいとされる女性(H22-14)の記録も、現在まで掲載され続けています。若いから早く分かる、とは限らないのです。
照会の窓口は、県警本部の鑑識課指紋係身元担当です。取扱いの一宮警察署とともに、身元につながる情報を集めています。県警は同じページの冒頭で、警察相談専用電話「#9110」も案内しています。2026年10月の時点でも、R4-1は一覧に掲載されたままで、身元が判明したという表示はありません。
未詳録の考察
名前の分からない人の記録は、「誰だったのか」ではなく「何が残されているか」でしか書くことができません。この女性について残されているのは、8つのピアス痕と、ブランドの分かる服と、写真付きのバッグです。少ないようでいて、彼女を知る人が見れば、十分に強い手がかりのはずです。
駅前の市街地で、亡くなったその日に見つかっている。裏を返せば、彼女はその日まで、普通に街の中で暮らし、歩いていたはずの人でした。家族や友人、職場の同僚。誰かの日常の中にいたはずの人が、5年近く、名前のないままになっている。そのことの重さを感じます。
身元が分からないままでは、遺族に知らせることも、家に帰すこともできません。特徴や所持品の写真を公開し続けることは地味な取り組みですが、今できる身元確認の方法はそれしかないのです。心当たりのある方は、インターネット上で名前を推測して広めるのではなく、警察へ直接伝えていただきたいと思います。それが、彼女の名前を取り戻す一番の近道のはずです。
情報提供先
ピアス痕や着ていた服、ベージュ色のショルダーバッグに心当たりのある方は、愛知県警へご連絡ください。2021年12月ごろ、一宮市周辺で、似た特徴の女性と連絡が取れなくなったという記憶でもかまいません。小さな情報が、身元確認の手がかりになります。
| 窓口 | 電話 |
|---|---|
| 愛知県警察本部 鑑識課指紋係身元担当 | 052-951-1611(内線4646) |
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参考資料
- 愛知県警察「身元を探しています(R4-1女性)」
発見日(令和3年12月12日)、死亡推定時期(同日ごろ)、発見場所(一宮市栄一丁目地内)、推定年齢(20歳から30歳くらい)、身長(約160cm)、血液型不明、ピアス痕(左耳5個・右耳3個)、着衣・所持品(ROJITA製ジャケット、axes femme製ブラウス、灰色ミニスカート、ピンク色の下着Mサイズ、New Balance製スニーカー23cm、ベージュ色ショルダーバッグ)とバッグの写真、取扱警察署(一宮)、連絡先を確認。本文の事実はすべてこのページに基づく。 - 愛知県警察「身元を探しています(女性一覧)」
R4-1が令和3年12月12日発見・一宮警察署取扱として現在も掲載されていること、一覧が平成20年の記録までさかのぼること、掲載の多くが60代以上であることを確認。


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